西野 達
1960年愛知県生まれ、東京、熱海、およびベルリン在住。
公共性の高い場所に私的空間を出現させる大型プロジェクトを行うことで国際的に知られる。街のモニュメントや街路灯などを取り込んで部屋を建設し、リビングルームやホテルに仕立て上げ、ホテルなら実際に営業するなど、パブリックなものをプライベートな場に表出させることで、普段見慣れた風景をその文脈をずらすことでダイナミックに異化させ、我々の固定観念を軽やかに凌ぐ大規模なプロジェクトを多く発表している。
主な個展には、2022年に「リビングルーム」(Akio Nagasawa Gallery Aoyama、東京)、2020年に「やめられない習慣の本当の理由とその対処法」(ANOMALY、東京)、2017年に別府市内各地で展開された「西野達 in BEPPU」(別府)、2015年にフランス、ナントのHAB Galerieにて開催された大規模な個展「Solo Group Show – Taturo Atzu, Tatzu Nishi, Tazu Rous, Tatzu Oozu, Tatsurou Bashi, Tazro Niscino」などがある。
主な展覧会には、「MEET YOUR ART FESTIVAL 2023 -Time to Change-」(2023年・寺田倉庫G1ビル、東京)、「浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA」(2023年・MMoP、長野)、「タグコレ 現代アートはわからんね」(2023年・角川武蔵野ミュージアム、埼玉)、「CHILDHOOD Another banana day for the dream-fish」(2018年・パレ・ド・トーキョー、パリ)、「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」(2017年・21_21 DESIGN SIGHT、東京)、「Manifesta 10」(2014年・エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルグ、ロシア)、「あいちトリエンナーレ」(2010年)、「Estuaire 2009- Villa Cheminée」(2009年・ナント/セント-ナザレ、フランス)、「Kaldor Art Projects」(2009年・シドニー、オーストラリア)、「天上のシェリー」メゾンエルメス(銀座、2006年)、「Ecstasy エクスタシー」(2005年・ロサンゼルス現代美術館、米国)、「横浜トリエンナーレ」(2005年)などがある。
主なプロジェクトには、「シンガポールビエンナーレ 2011」でマーライオンを取り込んでホテルを建設した「The Merlion Hotel」(2011年・シンガポール)、「TRACK」(2012年・ ゲント、ベルギー)で発表した中央駅の時計台を組み込んだホテルプロジェクト「Hotel Gent」、またマンハッタンに立つコロンブス像の周辺をリビングルームにした「Discovering Columbus」(2012年・NY)などがある。さらに、公共空間での芸術表現が難しい日本国内でも、渋谷のハチ公像を部屋で囲む「ハチ公の部屋」(2023年、渋谷)を成功させ、大きな反響を呼んだ。
主なパーマネント作品に、東急歌舞伎町タワーの「新宿」(2023年) 、熊本県津奈木町の「達仏」(2017年)、フランス・ナントの「La villa Cheminee」(2009年)などがある。
2018年に平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞、2013年に日産アートアワード2013 審査委員特別賞、2011年にはThe Great indoors Award 2011 Relax & Consume 部門大賞(Frame Magazine主催)を受賞した。
パブリックコレクション
国立国際美術館、大阪
高松市美術館、香川
日産アートコレクション
高橋龍太郎コレクション
タグチアートコレクション
Exhibition