山本糾
1950年香川県生まれ。埼玉県在住。
1974年 武蔵野美術大学商業デザイン科卒業。地球上に存在し、様々に姿を変えながら宇宙の見えない力を可視化する水を主な被写体として撮影し続けている。光を取り込み、暗箱の中で縮減された世界の模型としての「写真」を探求する。時間や天候、神性、固有性などが剥ぎ取られた作品は、被写体が留められた一枚の紙であることを忘れさせる重量感で画面から見るものに迫る。多くの作家、美術館から撮影の依頼が絶えないことからも通常は写真に写すことのできないその場に在るものを捉え、収める力量は容易に窺える。主な展覧会に、「写真の過去と現在」(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、1990)、「Photography and Beyond in Japan – 空間・時間・記憶」(原美術館/東京、1994)、「In Search of Form」(釜山市立美術館/韓国、2001)、「ATTITUDE 2007」(熊本市現代美術館、2007)、個展「落下する水」(国際芸術センター青森、2010)、個展「光・水・電気」(豊田市美術館/愛知、2012)、「対馬アートファンタジア」(長崎、2014–2021)、個展「何も遮るもののない場所」(ギャラリーハシモト/東京、2016)、個展「何も変えてはいけない」(ヒノギャラリー/東京、2018)、個展「山本糾展」(Gallery MAZEKOZE/長野、2023)がある。
コレクション
熊本市現代美術館、熊本
高松市美術館、香川
豊田市美術館、愛知
東京オペラシティ(寺田コレクション)、東京
東京国立近代美術館、東京
東京都写真美術館、東京
原美術館、群馬
水の国ミュージアム104°、島根
パリ国立図書館、フランス
AT&T、アメリカ
National Gallery of Australia、オーストラリア
Exhibition