西野 達
1960年愛知県生まれ、東京およびベルリン在住。
公共性の高い場所に私的空間を出現させる大型プロジェクトを行うことで国際的に知られる。街のモニュメントや街路灯などを取り込んで部屋を建設し、リビングルームやホテルに仕立て上げ、ホテルなら実際に営業するなど、パブリックなものをプライベートな場に表出させることで、普段見慣れた風景をその文脈をずらすことでダイナミックに異化させ、我々の固定観念を軽やかに凌ぐ大規模なプロジェクトを多く発表している。
近年の主なプロジェクトに、「シンガポールビエンナーレ 2011」でマーライオンを取り込んでホテルを建設した「The Merlion Hotel」(2011年・シンガポール)、「TRACK」(2012年・ ゲント、ベルギー)で発表した中央駅の時計台を組み込んだホテルプロジェクト「Hotel Gent」、またマンハッタンに立つコロンブス像の周辺をリビングルームにした「Discovering Columbus」(2012年・NY)などがある。
主な展覧会に、「CHILDHOOD Another banana day for the dream-fish」(2018年・パレ・ド・トーキョー、パリ)、「Manifesta 10」(2014年・エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルグ、ロシア)、「あいちトリエンナーレ」(2010年)、「Estuaire 2009- Villa Cheminée」(2009年・ナント/セント-ナザレ、フランス)、「Kaldor Art Projects」(2009年・シドニー、オーストラリア)、「天上のシェリー」メゾンエルメス(銀座、2006年)、「Ecstasy エクスタシー」(2005年・ロサンゼルス現代美術館、米国)、「横浜トリエンナーレ」(2005年)など。近年の主な個展に、2017年に大分市内各地で展開された「BEPPU PROJECT」(2017年・別府)、2015年にフランス、ナントのHAB Galerieにて開催された大規模な個展「Solo Group Show – Taturo Atzu, Tatzu Nishi, Tazu Rous, Tatzu Oozu, Tatsurou Bashi, Tazro Niscino」などがある。
2018年に平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞、2013年に日産アートアワード2013 審査委員特別賞を受賞した。
パブリックコレクション
国立国際美術館、大阪
高松市美術館、香川
日産アートコレクション
高橋龍太郎コレクション
タグチアートコレクション
Exhibition