髙山陽介
1980年群馬県生まれ。神奈川県在住。
2007年、多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程終了。在学中より木を主な素材として作品を制作。近年では、2015年に府中市美術館での公開制作、2019年にアーティスト・イン・レジデンス須崎での滞在制作など、その活動の幅を広げている。伝統的な木造彫刻をベースに、平面に近い木版やレリーフ作品の制作、台座の在り方を熟考した提示方法など、現代における「彫刻」の概念そのものを真摯に追求している。髙山の作品の多くは、日常の描写や人物を題材とし、特に頭部を模した首像のシリーズは60点にも及ぶ。荒々しいチェーンソーの痕跡や木肌を流れる塗料の滴りからは、素材と対峙する髙山の精神性、さまざまな記憶や積層する時間が現れている。
主な展覧会に、個展「Unknown Sculpture Series No.7 #4 朝のうた」(gallery21yo-j、2017)、「中庭」(CAPSULE、2016)、グループ展「まみえる 千変万化な顔たち」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2021)「高柳恵理×髙山陽介×千葉正也」(多摩美術大学 八王子キャンパスアートテーク・ギャラリー、2017)、「コレクション+ 行為と痕跡」(アーツ前橋、2016)、「囚われ、脱獄、囚われ、脱獄」(駒込倉庫、2016)がある。
コレクション
愛知県美術館、愛知
Exhibition