永田は食文化や調理技術についてリサーチをしながら、それを実際に実践する「料理人」としての側面も持っており、それは彼の作品とも密接に関係しています。調理とは、正しい計測による分量を取り出し、カッティングし変形させフォルムを作り、それを火や電磁波を使い温度や湿度を操り、発酵させるなど一定の時間をかけて、セオリーに基づき行われるものであり、物質の変化を伴う錬金術のような行為といえます。《Purée》では、道具と、摂食する身体の機能の変化を、文化と身体の関係として提示しています。
その実感をアクチュアルに共有したく、会期中、ANOMALYでも「摂食」の機会を設ける予定です。コロナ禍に於ける試みですので、各々席を離し2人が最小単位で、他とは孤立した状態で提供する、異例の「晩餐」となろうかと思います。この試みについては、追ってお知らせいたします。
社会制度やメディア技術、知覚システムといった人間が物事を認識する基礎となっている要素に着目し、あるものを他のものから区別するプロセスに伴う曖昧さについてあつかった作品を制作している。主な展覧会に『イート』 (gallery αM、2020)、『トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう』(21_21 DESIGN SIGHT、2020)、『FALSE SPACES 虚現空間』(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2019)、『あいちトリエンナーレ2019:情の時代』(愛知県美術館、2019)、『オープンスペース2018:イン・トランジション』(NTTインターコミュニケーションセンター、2018)、『第10回恵比寿映像祭:インヴィジブル』(東京都写真美術館、2018)などがある。また、主なテキストとして「Photoshop以降の写真作品:「写真装置」のソフトウェアについて」(『インスタグラムと現代視覚文化論』所収、2018)など。
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《Purée》 (2020)
ビデオ(4Kシングルチャンネル)
35'23"
永田康祐 個展「イート」 展示風景、gallery αM、東京、2020
撮影: 守屋友樹
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《Découpage - BITE》 (2020)
インクジェットプリント
frame: H51xW39.5cm
永田康祐 個展「イート」 展示風景、gallery αM、東京、2020 撮影: 守屋友樹
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《Digest (Translation Zone)》 (2019/2020)
永田康祐 個展「イート」 展示風景、gallery αM、東京、2020
撮影: 守屋友樹
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「Tokyo Photographic Research」展示風景、六本木蔦屋書店、東京 、2020
Courtesy of Tokyo Photographic Research
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「Tokyo Photographic Research」展示風景、六本木蔦屋書店、東京 、2020
Courtesy of Tokyo Photographic Research
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「あいちトリエンナーレ 2019」展示風景、愛知県美術館、愛知、2019
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「あいちトリエンナーレ 2019」展示風景、愛知県美術館、愛知、2019
名称未設定
「あいちトリエンナーレ 2019」展示風景、愛知県美術館、愛知、2019
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《Function Composition (Peppers)》 (2019)
インクジェットプリント
image size:H120xW180cm
frame size:H127xW180xD4cm
fc1
《Function Composition (Computer)》 (2019)
インクジェットプリント
image size:H120xW180cm
frame size:H127xW180xD4cm
fc3
《Function Composition (Computer)》 (2019)
インクジェットプリント
image size:H120xW180cm
frame size:H127xW180xD4cm
tz0
《Translation Zone》(2019)
ビデオ (4Kシングルチャンネル)
27’ 30”
tz7
《Translation Zone》(2019)
ビデオ (4Kシングルチャンネル)
27’ 30”
tz2
《Translation Zone》(2019)
ビデオ (4Kシングルチャンネル)
27’ 30”
tz3
《Translation Zone》(2019)
ビデオ (4Kシングルチャンネル)
27’ 30”
ss1
《Semantic Segmentation-1》(2019)
インクジェットプリント
frame size: H120xW125cm
ss2
《Semantic Segmentation-2》(2019)
インクジェットプリント
frame size: H120xW125cm
ss3
《Semantic Segmentation-3》(2019)
インクジェットプリント
frame size: H120xW125cm
ss4
《Semantic Segmentation-4》(2019)
インクジェットプリント
frame size: H120xW125cm
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「FALSE SPACES 虚現空間」展示風景、トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2019
撮影: 高橋健治 courtesy of Tokyo Arts and Space
ag1
「FALSE SPACES 虚現空間」展示風景、トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2019
撮影: 高橋健治 courtesy of Tokyo Arts and Space
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「FALSE SPACES 虚現空間」展示風景、トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2019
撮影: 高橋健治 courtesy of Tokyo Arts and Space
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「明るい水槽」展示風景、BLOCK HOUSE、東京、2018
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「明るい水槽」展示風景、BLOCK HOUSE、東京、2018
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《Sierra》(2017)
「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」展示風景、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2018
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《Theseus (Glass)》 (2017)
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《Wildcard (Parking)》(2016)
紙にインクジェットプリント、木製パネル
H84.1xW59.4cm
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《Wildcard (Building)》(2016)