小谷元彦|ラグビーワールドカップ2019日本大会 大分開催記念モニュメント

小谷元彦
小谷元彦が手がけたラグビーワールドカップ2019日本大会 大分開催記念モニュメント《The Lionman》が完成致しました。
(設置場所:大分市中心部、国道197号線 昭和通り交差点北側東エリア)


「混沌とし、出口が見えない世界を突破した瞬間に湧きあがるカタルシス。これはラグビーの肉体の壁を突破する超人間の姿を、特殊なフィルターを通して、彫刻にしたものである。」

彫刻の起源を遡る。今から約4万年前、動物に人間の形を与えて創られた神像のごときライオンマン。そこにギリシア彫刻における古代オリンピアの肉体を纏わせる。経年劣化やダメージによって欠落、崩壊した彫刻の肉体をフレームによってつなぎ合わせた現在の博物館の状態を合成する。さらに未来派の彫刻が持つ連続体、運動による時間表現を導入し、日本の近代に量産された群像を重ね合わせる。ここに遥かなる過去から現在までの彫刻史を圧縮する。
           
小谷元彦