青木野枝
1958年 東京都生まれ。埼玉県在住。
武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、工業用の鉄板をパーツに溶断し、溶接して組み上げるシンプルな作業を繰り返すことで完成する作品を制作。それらは素材本来の硬質感や重量感、さらには彫刻=塊という概念からも解放され、作品の置かれた空間を劇的に変化させる。展示空間や作品の置かれる場を注意深く観察し、広くそこに存在するもの、さらには見るものさえをも作品の一部として取り込み、インスタレーションとも一線を画した独自の世界を構築する。近年は石鹸、石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。1997年より版画を継続して出版。シリーズは20にも及ぶ。また、子供との鉄のワークショップも各地で積極的に開催し、作品を置く場所や人との交流をライフワークの一つとしている。主な個展に長崎県美術館(2019)、霧島アートの森(2019)、府中市美術館(2019)、豊田市美術館(2012)、目黒区美術館(2000)など多数。主なコレクション先に東京国立近代美術館、国立国際美術館、豊田市美術館、愛知県美術館、文化庁がある。毎日芸術賞、中原悌二郎賞受賞、2021年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
おもなコレクション
愛知県立美術館、愛知
宇都宮美術館、栃木
大分市美術館、大分
神奈川県立近代美術館、神奈川
霧島アートの森、鹿児島
国際芸術センター青森、青森
国立国語研究所、東京
資生堂アートハウス、静岡
東京国立近代美術館、東京
豊田市美術館、愛知
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館、北海道
長崎県美術館、長崎
名古屋市美術館、愛知
新潟県立近代美術館、新潟
日本生命相互会社、大阪
原美術館、東京
広島市現代美術館、広島
文化庁
ポーラ美術館、神奈川
宮崎県立美術館、宮崎
目黒区美術館、東京
Exhibition