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潘逸舟

個展

不在大地

2019年9月7日(土) - 10月5日(土)


オープニングレセプション:2019年9月7日(土) 18:00 – 20:00

トークイベント : 潘逸舟 × Weiwei Wang(キュレーター)
2019年9月21日(土) 18:00 ー 20:00
入場料:¥1000-(税込)ドリンク付
※日中通訳付き (通訳:池田リリィ茜藍)
※トーク中も展示は通常通りご覧いただけます。

Gallery hours: 11:00-18:00, 11:00-20:00 (金)
定休日: 日曜・月曜・祝祭日


Quick Response
2019、シングルチャンネルビデオ、23分27秒 (loop)

© Ishu Han

 

ANOMALYでは、9月7日から10月5日まで潘逸舟(はん・いしゅ)の個展「不在大地」を開催いたします。

潘逸舟(b.1987)は上海に生まれ、9歳の時に青森に移住、その後2012年に東京藝術大学大学院先端芸術表現科を修了し、現在は東京を拠点に活動しています。潘は、等身大の個人の視点から、社会と個の関係の中で生じる疑問や戸惑いを、自らの身体や身の回りの日用品を素材とし、映像やインスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを用いて、真摯に、時にユーモアも交えながら表現します。

潘はこれまで、「アジア・アナーキー・アライアンス」(関渡美術館、台北、2014年)、「Whose game is it?」(ロイヤルカレッジオブアーツ、ロンドン、2015年)、「In the Wake – Japanese Photographers Respond to 3/11」(ボストン美術館、2015年/ジャパンソサエティー、NY、2016年)、「Sights and Sounds: Highlights」(ユダヤ博物館、NY、2016年)、個展「The Drifting Thinker」 (MoCA Pavilion、上海、2017年)、「Cross Domain」(金鶏湖美術館、蘇州、2018年)、「Yet not to be attained」(マサチューセッツ大学アマースト校、2018年)、「アートセンターをひらく第 I 期」(水戸芸術館現代美術センター、2019年)などの展覧会に参加。レジデンスプログラムではアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)2014年度グランティ、インターナショナル・スタジオ&キュラトリアルプログラム(ISCP、ニューヨーク、2015 年)、Residency Unlimited(ニューヨーク、2015年)などに参加のほか、本年は「日産アートアワード2020」のファイナリストに選出されるなど、国内外で注目を集める若手作家です。

2年ぶりの個展となる本展のために制作された最新作「Quick Response」は、日本で開発され、中国で爆発的に普及したQRコードの技術を用いて、陸に打ち寄せてくる波を白と黒のピクセルに変換、読み取り、そのコードを介してどこか他の場所にアクセスしようと試みる作品です。
本作は、潘が上海へ帰郷した際に、路上で二胡を演奏していた盲人の首にQRコードが「投げ銭」の代わりにぶら下がっており、行き交う人々が携帯電話でそれをスキャンすることにより金銭を寄付していたさまを目撃したことに由来しています。
「利便性」を追求した結果、急激に発展した技術により、身体の一部をその場から切り離し、身体の不在を創り出しているような光景を目の当たりにしたことで、変わりゆく時代の流れとともに、故郷を離れていた自身の不在の時間を突きつけられた出来事でもありました。

また、日本では、東日本大震災以降帰れぬ土地(帰還困難区域)が未だ存在しています。蠢く黒い袋を上空から撮影した新作「取り除かれた風景」では、一見すると風に吹かれて動いているように見える袋の中に、潘自身が入って彷徨っています。通称フレコンバックと呼ばれるこの黒い袋は、福島原発事故により飛散した放射性物質によって汚染された土壌を収納・保管するために使用されています。かつてそこに住んでいた人々の記憶に残る風景の一部だった土地の表面は削り取られ、袋に詰められたまま山積みにされて一時保管され、やがては見えない場所に運ばれていきます。潘は自らの身体を用いて、排除されていく土と、人間の移動を重ねながら、私たちの中にある不在となった場所を探し続けます。

本展で潘は、生まれ育った故郷の記憶と、離れていた間に変わってしまった環境、その間にある様々な不在を、人はどのように認識し、想像するのか、また、不在となった場所は、わたしたち個人の中にどのように存在するのかを問いかけます。

 

水戸での打ち合わせが終わり、福島に向かう。常磐道から広野ICで降りる。自転車に乗る3人の中学生。ここからどこまで行けるだろうか。事前に情報収集することもなく行けるところまで行ってみる。出来るだけ沿岸沿いの道を通る。海はまだあまり見えない。ナビが示す道に工事の情報がなく、何度も迂回する。道に迷い、道を尋ねる。また道に迷う。
そんな繰り返しでしばらく走ると、第二原発のすぐ脇の道を通っていることに気がつく。
またそこから少し北上した高台に車を止め、ロープが張られたところをくぐり抜ける。
そこは絶壁。真下には砂浜がある。そこに打ち寄せる波を記録する。波はここからどこに向かうだろうか。世界は認識されて存在しているものよりも、そこにある無数の認識されない不在によって成り立っている。 

2019年8月6日 潘逸舟

 

本展と同時期に開催される「対馬アートファンタジア2019」や、水戸芸術館現代美術センターでの「アートセンターをひらく第 II 期」に参加するなど、近年更に注目を集める潘逸舟の個展に是非ご期待ください。

*同時開催・マキ・ナ・カムラ個展

 

 


Removed Scenery、2019、ビデオ
© Ishu Han

Web_20190925_anomaly_08_補正c

"still there", Installation view, ANOMALY, Tokyo, Japan, 2019 Photo by Ichiro Mishima

Web_20190925_anomaly_01_ゆかり補正c

 "still there", Installation view at ANOMALY, 2019 

Web_20190925_anomaly_09ゆかり補正c

 "still there", Installation view at ANOMALY, 2019 

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"still there", Installation view, ANOMALY, Tokyo, Japan, 2019 Photo by Ichiro Mishima

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The symbol of 1 pixel (2019)
"still there", Installation view, ANOMALY, Tokyo, Japan, 2019 Photo by Ichiro Mishima

Web_20190925_anomaly_05ゆかり補正c

"still there", Installation view, ANOMALY, Tokyo, Japan, 2019 Photo by Ichiro Mishima


ARTIST page


  • 東京都品川区東品川1-33-10
  • Terrada Art Complex 4F
  • 開廊時間
  • 火・水・木・金・土: 12:00 – 18:00
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